初会合に先立って挨拶をする竹中平蔵総務大臣
初会合に先立って挨拶をする竹中平蔵総務大臣
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 竹中平蔵総務大臣が直轄する私的懇談会「通信と放送の在り方に関する懇談会」が1月20日,初会合を開いた。

 開会に先立つ挨拶の中で,竹中平蔵総務大臣は「音楽では日本のメーカーがアップルのiPodに後れをとった。放送でも同じことが起きかねない。(通信と放送の融合の実現を)社会システムが足をひっぱることは,何としても避けなければならない」と強調。さらに「国民の視点で,通信と放送の在り方の議論を進めていくことが重要」(竹中大臣)とした。

 会合には,座長である松原聡東洋大教授を初めとして,久保利英明弁護士,菅谷実慶大教授,林敏彦スタンフォード日本センター理事長,古川享元マイクロソフト日本法人会長,村井純慶大教授,村上輝康野村総合研究所理事長が出席。これからの懇談会の進め方について話し合った。

 具体的には,(1)融合時代の法体系,行政の在り方,(2)NHK改革,(3)NTTの組織や独占性を含めた通信の在り方,(4)放送業界全体の在り方,の4点が懇談会が扱う大きな課題として浮上。今後はこれらの課題を中心に議論を進める。

 懇談会は月1から2回のペースで実施。次回は1月23日に開催し,NHK改革について議論する予定。