日立システムアンドサービスは1月17日,au携帯電話向けVNCクライアント「μ(マイクロ)VNC」を一般ユーザーにも販売すると発表した。リモコン・ソフトの「VNC」をBREWに移植したもので,Windowsに加え,UNIXやMac OS Xも遠隔操作できる。1月19日から同社の携帯電話向けサイトでダウンロード販売を開始する。価格は1000円。

 μVNCが利用できる携帯電話機は,現在のところ「W31S」「PENCK」「W21CA」「W21SA」「W21S」「W21T」である。日立システムでは2005年に,法人向けにBREW携帯電話機向けのμVNCを発売している。法人向けのμVNCでは,SSH(セキュア・シェル)2を使った256ビット暗号化が利用できるのに対して,個人向けのμVNCは,SSH1の128ビット暗号化に限定される。また法人向けの場合,VNCサーバーやSSHサーバーの構築サービスが有償で提供されるが,個人向けの場合はこれらの構築もすべてユーザーが実行する必要がある。

 日立システムではPDA向けのμVNCユーザー用に,VNCサーバーなどのシステム構築マニュアルを公開している(該当サイト)。システム構築法などは,こちらのサイトを参照してほしい。