ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)事業の「So-net」を運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は2005年12月20日に,東京証券取引所マザーズに上場した。上場初値は49万2000円で公募売り出し価格の34万円を大きく上回り,終値はストップ高の54万2000円に達した。同社の株価は2006年1月に入っても50万円以上を維持しており,時価総額も1300億円を超えている。

 今回の上場によってソニーの出資比率は6割まで下がり,SCN独自の資金調達が可能になった。今後同社は,企業買収や新規事業への積極投資に転じ,事業を拡大する計画である。こうしたSCNの上場成功は,今後のISP業界における勢力争いや再編の動きにも大きな影響を与えそうだ(詳細は日経ニューメディア2006年1月16日号に掲載)。