国内のセキュリティ組織であるJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月12日,スパイウエアやオンライン詐欺などによる個人情報の盗難にいち早く気付くためには,クレジット・カードの利用明細などをきちんとチェックすることが重要であると注意を呼びかけた。
JPCERT/CCでは,頻発する個人情報の盗難/盗用による被害を最小限に抑えるためには,個人情報を管理するサービス提供者側(企業/組織)だけでなく,ユーザー側も注意することが重要であるとし,そのポイントをいくつか挙げた。
具体的には,以下のような事象が確認された場合には,個人情報の盗用の可能性があるとして,その情報を管理するサービス提供者へ連絡するよう勧めている。
- カードの利用明細に通常と異なる,または予期しない請求がある
- 使用していない通話に対する電話料金の請求がある
- 普段使用している電子メールの受信に失敗する(パスワード漏洩の可能性)
- カードなどの利用が拒否される
- オンラインバンキングのログイン履歴に記憶にないものがある
併せて,上記のようなことが起きた場合にはすぐに連絡できるように,サービス提供者の連絡先を手帳などに控えておくよう強く勧めている。
◎参考資料
◆JPCERT/CCレポート(最新版:2006-01-12号)