電気通信事業者協会(TCA)は1月11日,2005年12月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。携帯電話全体で前月比49万8900増となり9000万を突破。9017万7800契約となった。

 事業者別では,NTTドコモ,au,ボーダフォンの3社がいずれも純増。首位は6カ月連続でauが堅持した。ただし,auの純増数は旧ツーカー・グループからの移行分を含んでいると見られる。auの純増数から旧ツーカー・グループの減少数を引いた値では,NTTドコモが首位となる。

 事業者別の月当たり純増数の内訳は,NTTドコモが25万1000の純増。前月の純増数12万400の倍以上となった。一方,auは34万8300の大幅増だが,旧ツーカー・グループの純減数である16万4100を単純に引くと18万4200となる。3位のボーダフォンは前月を上回る6万3700の純増数を獲得。引き続き「LOVE定額」などの定額料金プランが支持されたためと見られる。

 PHS事業者のウィルコム・グループ(ウィルコムとウィルコム沖縄)は,純増数8万8200と引き続き好調。これまで同社の過去最高の契約数だった1998年7月の361万7000契約を超え,累計で365万1000となった。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション