写真1 東芝ブースで展示されているDivX対応DVDプレイヤ。
写真1 東芝ブースで展示されているDivX対応DVDプレイヤ。
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写真2 HDMI端子を搭載し,SD映像をHD映像として出力できるDivX対応DVDプレイヤ「SD-4990」のフロント部。
写真2 HDMI端子を搭載し,SD映像をHD映像として出力できるDivX対応DVDプレイヤ「SD-4990」のフロント部。
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写真3 DivX対応DVDプレイヤやUSBポートを内蔵するブラウン管型テレビ「HD26H82」のフロント部。
写真3 DivX対応DVDプレイヤやUSBポートを内蔵するブラウン管型テレビ「HD26H82」のフロント部。
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 東芝の米国法人である米Toshiba America Consumer Productsが「2006 International CES」で,DivX形式のビデオ・ファイルを再生できるDVDプレイヤやDVDプレイヤ内蔵ブラウン管型テレビなどを大量に展示している(写真1)。いずれも,日本では発売も発表もしていない製品である。

 DivXはMPEG-4方式をベースにした映像圧縮方式。日本でDivX対応プレイヤーを販売しているのは,パソコン周辺機器メーカーが中心であり,パイオニアを除く大手家電メーカーのほとんどが,DivX対応プレイヤを販売していないように見受けられる。しかし海外では,松下電器産業,ソニー,シャープ,東芝などがDivX対応プレイヤを販売しているのが実情だ。

 東芝の米国法人も1月4日のCES開幕前日に,DivX形式対応DVDプレイヤのプレス・リリースを発表している(発表資料)。扱いとしては,HD DVDプレイヤと同格である。

 1月4日に発表したDivX対応DVDプレイヤ「SD-4990」(写真2)は,HDMI端子を搭載し,SD映像をHD映像(720p/1080i)にアップコンバートして出力できる。「DivX Home Theater Certified」という米DivXによる認証も受けている。価格は99.99ドルで,2006年3月に発売する。

 このほか東芝のブースには,DVDプレイヤ内蔵ブラウン管型テレビも数モデル展示されていた。DVDプレイヤだけでなく,ビデオ・デッキを内蔵する製品も存在する。例えば26型ハイビジョン・ブラウン管型テレビ「MD26H82」は,DivX対応DVDプレイヤを内蔵するほか,本体前部にUSB端子を備えており,USB接続の外付けストレージに保存したJPEG画像などを表示できる(写真3)。価格は699.99ドルで,2006年2月に発売する(発表資料)。

 米国の家電業界団体Consumer Electronics Association(CEA)の調査によれば,米国では,デジタル・テレビであってもブラウン管型がまだまだ主流であるという(関連記事)。日本にいると,日本の家電メーカーはフラット・パネル・ディスプレイに注力しているようにしか見えないが,米国では別の表情を見せている。