米リンクシスは2006年1月5日(米国時間),SIPベースのSOHO向けのIP-PBX装置「SPA9000」と据え置き型IP電話機「SPA9xxシリーズ」を発表した。IP電話を提供するプロバイダ向けに販売する。評価用の製品は出荷開始済み。
 
 SPA9000は転送や鳴り分け,自動応答などPBX装置として十分な機能を備えながら399.99ドルと安価なのが特徴。RJ11を2ポート備え,アナログ電話機やFAXを接続できる。初期状態では接続可能なIP電話機は4台。300ドルのソフトウェア・ライセンスを購入することで端末を16台まで拡張できる。また,初期状態では公衆網とのゲートウェイ機能は持たないが,89.99ドルのライセンスを購入することで追加できる。この場合,RJ112ポートのうち,1ポートを公衆網用に割り当てる。
 
 SPA9xxシリーズは液晶画面の有無,イーサネット・ポートの数,拡張ボタンの数によってモデルが異なる。液晶画面なし,イーサネット1ポート,拡張ボタン1個の「SPA901」がモデル中最安値で89.99ドル。最上位モデルの「SPA942」は液晶画面,給電対応のイーサネット2ポート,拡張ボタン2個で179.99ドルである。

 日本での販売は「検討中」(シスコ・リンクシス)である。