HD DVDプレイヤ「HD-A1」。価格は499.99ドル。
HD DVDプレイヤ「HD-A1」。価格は499.99ドル。
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QosmioブランドのHD DVDドライブ搭載ノート・パソコン。
QosmioブランドのHD DVDドライブ搭載ノート・パソコン。
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 東芝の米国法人であるToshiba America Consumer Productsは2006年1月4日(米国時間),HD DVDプレイヤやHD DVD搭載ノート・パソコンを発表した。HD DVDプレイヤの米国での出荷は2006年3月の予定で,実売想定価格は上位機種の「HD-XA1」が799.99ドル,下位機種の「HD-A1」が499.99ドル。HD DVD搭載ノート・パソコンはQosmioブランドのAV対応機で,出荷時期は未定。

 東芝は5日から始まる「2006 International CES」で,HD DVDプレイヤを一般に公開する予定。両機種ともHDMI端子を通じて,コピー・プロテクトがかかった720p/1080iのHD映像を出力する。上位機種のHD-XA1では,既存のDVDのSD映像を720p/1080iのHD映像にアップコンバートして出力できる。米Microsoftが推しているHD DVD用のインタラクティブ・コンテンツ機能「iHD」をサポートする。イーサネットやUSBポートも搭載する。

 HD DVDドライブ搭載のQosmioもCESで一般に公開されるが,正式な発表はされていない。IntelのCentrino Duoブランドのデュアルコア・プロセッサを搭載するため,正式発表はIntelのCESでの基調講演がある1月5日以降になるものと思われる。

 Qosmioに搭載されたHD DVDドライブは,HD DVDの読み出しだけでなく,DVD/CDの読み出し/書き込みも可能。Intelのデュアルコア・プロセッサを搭載するほか,ノート・パソコンとしては世界で初めて1ビット・デジタル・アンプを搭載した。TVチューナや仮想サラウンド機能を搭載しており,OSはWindows XPベースの「Windows Media Center Edition」である。

 東芝ではこのほか,日本でgigashotブランドでテスト販売されていたハードディスク搭載ムービー・カメラの製品版や,gigabeatブランドのフラッシュ・メモリーを採用した携帯型音楽プレイヤ(従来のgigabeatはハードディスク搭載),DVDのSD映像を720p/1080iのHD映像にアップコンバートして出力できるDVD/HDDレコーダ「RD-XS55」なども発表している。

 テスト販売していたgigashotは0.85型ハードディスクを搭載していたが,今回発表した製品版gigashotのディスク容量は30Gバイトまたは60Gバイトであるため,1.8型ハードディスクに変更されたようだ。gigabeatブランドのフラッシュ・メモリー搭載携帯型音楽プレイヤの容量は512Mバイトまたは1Gバイトで,価格などは未公開。