YOZANは12月22日,携帯端末の位置情報を使うセキュリティ・システム「児童見守りシステム」でボーダフォンと提携したと発表した。2006年7月から,ボーダフォンの携帯電話網を利用して全国導入する予定。これに先駆けて4月をめどにフィールド試験を実施する。

 このシステムは,YOZANが関東甲信エリアで展開しているPHSインフラと専用端末を利用して,緊急通報や現在地特定を行える地域防犯システム。品川区が9月から,区内の小学校を対象に本格導入を開始している。

 今回これを全国エリアに展開できるよう,ボーダフォンと提携。ユーザーは,ボーダフォンではなくYOZANと直接契約する。端末には,YOZAN専用のGPS(全地球測位システム)対応携帯電話機を利用。これにより,PHSよりも位置情報の精度を大幅に高める。

 さらに今後は児童見守りだけでなく,社員のセキュリティを確保したい企業なども対象に販売していく方針である。