インターネット セキュリティ システムは、中堅・中小(SMB)ユーザーを獲得するため、2006年第1四半期をめどに国内で新製品を発売する。ウイルス対策などの機能をオールインワンで搭載したアプライアンス製品「Proventia Mシリーズ」に、独自の「VPS(ウイルス・プリベンション・システム)」と呼ぶ機能を追加することで、新種のウイルスなども検知し駆除できるようにする。パターンファイルの更新作業などの手間を省き、ユーザーの使い勝手を向上させることで市場を開拓する。

 Proventia Mシリーズは、ファイアウオールやVPN(仮想私設網)、不正侵入防御、ウイルス対策など様々な機能を1台に収めたアプライアンス製品。2004年から発売しており、中堅・中小ユーザーも狙ったが、実際は大手企業などが市場の中核になっていたという。そこで新製品を投入し、新しい販売チャネルの確立につなげる考え。

 従来のウイルス対策ソフトなどは、新種のウイルスが発見されてからパターンファイルを作成し、各パソコンの更新作業を行うため、手間と時間がかかった。新製品のVPSは、危険と思われるプログラムの動作解析を行うことで、新種のウイルスをすぐに把握して駆除できる機能を備える。更新作業もなくなり、ユーザーの利便性が高まるため、専任のIT担当者を置けないような中堅・中小企業でも導入しやすいと見ている。

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