「運用管理ソフトの動向で焦点になっているのは、仮想化ソフトをいかにサポートするかだ。当社は管理ソフトを、オープンソースの仮想化ソフト『Xen』に対応することを決めた」。こう明らかにしたのは、米ヒューレット・パッカード(HP)のヴェロシティ・ソフトウェア事業ディレクター兼CTO Proliant Essentialsであるビリー・コックス氏だ。

 Xenの開発プロジェクトにはHPも参画しているが、これまでは、企業システムで本格利用するには、まだ早いと見られていた。今回の決定で、HPがXenを将来的に企業向けソフトとして扱う可能性が濃厚になった。

 仮想化ソフトを使うと、一つのサーバー機の上で、複数の仮想サーバーを稼働させることができる。そのため、システム運用において、仮想サーバーと実際のサーバー機をひも付けなければならず、管理が煩雑になると指摘されている。運用管理ソフトに仮想サーバーがどのサーバー機の上で稼働しているといった両者の関係を視覚的に見せる機能を持たせることで、この問題を解決できる。HPのシステム運用管理ソフト「OpenView」や「Systems Insight Manager」などは、ヴイエムウェアやマイクロソフトが提供する仮想化ソフトにすでに対応している。