米オラクルは12月19日(米国時間)、米サン・マイクロシステムズのUltraSPARC T1をはじめ、マルチコア・プロセサが増えてきたことを受け、同社製品のライセンス体系を改めた。対象はプロセサ・ライセンスを採用するすべてのソフトウエア。プロセサの種類によって、ライセンス料金の計算方法が異なる。サン、米AMD、米インテルのマルチコア・プロセサ用については、実質、値下げとなる。ただし、「日本での対応は未定」(日本オラクル 広報部)。

 変更によってプロセサ・ライセンスは4種類に分かれる。(1)サンのUltraSPARC T1用、(2)AMDとインテルのプロセサ用、(3)(1)と(2)以外のマルチコア・プロセサ用、(4)シングルコア・プロセサ用--である。(1)はコア数に25%を掛けた値を基準にライセンス料を決める。つまり、4コア当たり1プロセサ・ライセンスである。同様に、(2)はコア数に50%、(3)は75%を掛けた値を基準とする。(4)はチップ数がそのまま、プロセサ・ライセンスの単位になる。

 これまで同社のプロセサ・ライセンスは、(3)と(4)の2種類だけだった。日本オラクルは、プロセサの種類によってライセンスを分けた理由については、「現時点では答えられない」(広報部)とするにとどまった。