マイクロソフトは2005年12月15日,統合開発環境の新版「Visual Studio(VS)2005 Express Edition 日本語版」の無償配布を開始した。同社のWebページからダウンロードできる。米Microsoftが2005年11月7日に開始したサービスと同様に,1年間の期間限定で誰でも無償で入手できる。

 Express Editionは,VS 2005の四つのエディションのうちの最下位にあたるエディション。上位エディションに比べて,複数の開発者による共同開発を支援する機能やモバイル機器向け開発機能などを削ることで価格を抑えたもの。とはいえ,Windowsアプリケーションの開発環境として必要充分な機能を備えており,プログラミングをこれから始める,または始めたばかりという学習者には最適な製品。2006年2月に提供開始予定のパッケージ版は,書籍付きで4800円(推定小売価格,税別)で販売される見込みだ。いち早く学習を始めたいという方は,無償ダウンロードを利用すると良いだろう。

 今回提供が始まったのはVisual Basic,Visual C#,Visual C++,Visual Web Developerの各製品。ダウンロードする際に会員登録などの手続きは要らない。ダウンロード・ファイルは,ISOイメージ形式になっており,利用するにはダウンロード後にCD-Rに記録する必要がある。ファイルの大きさはそれぞれ550Mバイト程度。