写真1 NTTドコモが12月21日に発売する「FOMAユビキタスモジュール」
写真1 NTTドコモが12月21日に発売する「FOMAユビキタスモジュール」
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 NTTドコモは12月14日,FOMAに対応した組み込み機器用の無線パケット通信モジュール「FOMAユビキタスモジュール」を,12月21日に発売すると発表した。

 FOMAユビキタスモジュールは,自動販売機の在庫管理や計測機器の遠隔検針など,機械間の通信などに使用する小型通信モジュール。大きさは37.0×35.7×5.0mm,重さは15gで,従来の「DoPaユビキタスモジュール」の形状とほぼ同じ(写真1)。2GHz帯だけでなく,800MHz帯を使う「FOMAプラスエリア」にも対応している。

 通信速度は上りが最大64kビット/秒,下りが最大384kビット/秒と,DoPaの上下9600ビット/秒よりも格段に速い。「DoPaでは難しかった動画による遠隔監視なども可能」(NTTドコモ)という。

 FOMAユビキタスモジュール用途に特化したニつの料金プランも新たに追加する。新設するのは,月額840円で800パケット(120円分)の無料通信分を含む「ユビキタスプランS」と,月額1680円で8000パケット(960円分)の無料通信分を含む「ユビキタスプランM」。パケット通信料は,ユビキタスプランSが1パケット当たり0.1575円で,ユビキタスプランMが同0.126円。

 NTTドコモは,「当面はDoPaユビキタスモジュールと併売していくが,将来的にはFOMAが中心になる」としており,データ通信の組み込み機器分野でも第3世代携帯電話(3G)への移行を促していく計画だ。

(中村 良輝=日経コミュニケーション