朝日生命は12月14日,顧客情報の管理体制強化と顧客サービスの充実を目的に,KDDIのau携帯電話を使った「お客様情報管理システム」を来年1月中旬に導入すると発表した。顧客を定期的に訪問し,要望を聞いたり住所変更の手続きをする全国約830人の「サービスメイト」に対し,同システムに対応したau携帯電話を配布する。

 au携帯電話で業務アプリケーションを稼働させ,顧客訪問に必要な情報をダウンロードして持ち歩き,訪問時に聞いた情報なども入力する。入力した情報は支社の管理者が随時確認するため,顧客の要望に迅速に対応できるという。

 さらに顧客情報は,数々のセキュリティ機能を使って保護する。サービスメイトはこれまで,顧客訪問情報などを書類で管理していた。これに対し今回導入する携帯電話では,「中の情報を遠隔操作で消去できるようにしたり,一定期間経過後に自動削除する機能を持っているなど,数々の利点がある」(朝日生命)。盗難された携帯電話からの本社サーバーへのアクセスを拒否したり,本社サーバーとの通信時や端末内での保管時にデータを暗号化するなどの機能も持たせる。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション