データベースセキュリティ製品「IPLocks」を提供するアイピーロックス ジャパンは12月14日、個人情報保護対策のために必要な設定を自動化して容易にIPLocksを導入できるデータベース・セキュリティ・ソリューション「IPLocks クイックスタート」を提供開始する。導入コストを下げることで、中堅以下のユーザー企業開拓を目指す。

 IPLocksは、データベースへのアクセス状況を監視、分析することで、不正アクセスによる情報漏洩や改ざんを防ぐためのセキュリティ製品。これまで国内で100社以上の導入実績を持つが、ユーザーは大企業が中心だった。田中昭造CTO兼セールス・コンサルティング本部長は「中堅以下の企業では、個人情報保護法対策をしなければいけないと思っていても、どうやっていいか分からないというのが実情だ。必要な対策機能を簡単に低コストで導入できるようにすることで、市場を開拓していく」と話す。

 クイックスタートでは、個人情報保護対策に特化したルールを自動設定ウィザードを用いることで簡単に設定できるようにした。これにより、従来コンサルティングサービスとして提供していた詳細なセキュリティポリシーやデータベース監視ルールの策定・設定作業が不要になる。IPLocks クイックスタートは、同社の販売パートナーが、IPLocksのライセンスと、サーバーのハードウエア、OSを組み合わせたパッケージ商品として提供する。クイックスタートの価格は約200万円から。これまでIPLocks導入プロジェクトの費用は、コンサルティング費用を含めて500万~1000万円が中心だった。

 クイックスタートによる自動設定では、監視ユーザー数が5人まで、監視対象テーブルが5個までの制限があるが、導入後に設定を変更できるほか、詳細なセキュリティポリシーや監視ルールを追加することも可能だ。田中CTOは「販売パートナーにはまず、営業力を生かしてクイックスタートを広く拡販してもらい、コンサルティングサービスなど、継続的なビジネスにつなげてもらいたい」と話す。

 アイピーロックスジャパンは、IPLocksクイックスタートを2006年3月までに100本販売することをを目指す。

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