NECが運営するプロバイダ・サービスのBIGLOBEは7日,会員に無料(一部機能は有料)で提供している「迷惑メールブロックサービス」のモニター調査結果を公表した。これによると迷惑メールを正常なメールとみなす「判定もれ」や,正常なメールを迷惑メールとする「誤判定」が,前回の調査時より減ったことが分かった。

 調査は10月22日から同28日まで実施し,115人から有効回答を得た。調査対象となったメールは6万通。その結果,全メールに占める判定もれ率は1.7%で,今年6月の調査時の3.4%を下回った。誤判定率は1.8%で,こちらも6月の2.7%から低下した。こうした結果を反映してか,同サービスに対する顧客満足度は91.3%と,5月調査時の80%から上昇した。NECでは判定精度が向上した理由を, 「米クラウドマークと協力し,日本固有の迷惑メール対策を強化した結果」と説明する。

 迷惑メールの内容は,「出会い系やアダルトサイトへの誘導」が圧倒的に多く61%に達した。次いで「商品やサービスの広告・宣伝」で5%という結果である。なおNECによると,同サービスの判定用エンジンを流れるメールのうち,迷惑と判定される割合は40~50%になるという。