運用管理ソフト大手の米Computer Associates International(CA)は2006年初めにも,ウイルス対策ソフトとスパイウエア対策ソフトの次期版を出荷し,両ソフトの管理画面を統合化する。同社でセキュリティ担当の営業ディレクターを務めるDeborah Brown氏が明らかにした。2006年1月にコンピュータ・アソシエイツが発表する予定である。

 ウイルス対策ソフト「eTrust Antivirus」と,2004年8月に買収した米PestPatrolのスパイウエア対策ソフト「eTrust PestPatrol Anti-Spyware」の次期版で,管理コンソール画面を一元化する。両方のソフトをインストールすると,単一の管理コンソール画面から両ソフトの機能を管理可能である。どちらか一方のソフトだけをインストールした場合には,インストールしたソフトの機能だけをメニューに表示する。

 ウイルス対策とスパイウエア対策は,企業活動にとって好ましくないファイルやプログラムをパソコンから排除するという共通の目的を持つ。ウイルス対策ソフトでは排除できない類のファイルを排除するという意味で,スパイウエア対策ソフトはウイルス対策ソフトを補完する。両ソフトの機能を統一の管理画面に統合し,あたかも単一のソフトであるかのように利用できるようにすることで,従来は別個に管理しなければならなかった運用管理の負荷を削減する。