NECは11月30日,ルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズが開発した無償のIP電話ソフト「Skype」を個人顧客向けのパソコン・サポートに活用すると発表した。同日から,Skypeを使う新顧客サポート・サービス「121ホットライン」を試験的に開始した。NECが開設したサポート専用サイトでボタンをクリックするとSkypeが起動し,オペレータと会話ができる仕組みだ。

 NECは121ホットラインの本サービスを開始する来年夏に向け,11月30日からモニター1000人を募集。試験的にサポート・サービスを提供し,使い勝手を検証する。Skypeを利用することで,月間20万件にのぼるフリーダイヤルの通信料負担の軽減も見込んでいる。

 さらに,利用状況を見た上で使い勝手が良ければ,個人向けのパソコンの全機種にSkypeを標準搭載する。早ければ,2006年に販売するモデルから対応する予定。

 パソコンへのSkypeの標準搭載は,ソニーが「VAIO」シリーズの一部で実施している。シェア上位のNECが追随すれば,Skypeの国内利用者拡大にもつながりそうだ。