オブジェクト指向技術を得意分野とする新興のシステム・インテグレータ、豆蔵と永和システムマネジメントの両社は11月29日、ソフトウエア開発および販売の合弁会社を設立することで基本合意に達したと発表した。来年2月をメドに設立する。新会社の持ち株比率は、豆蔵が50%を超える予定。新会社の名称や代表者、資本額などは、今後両社が協議の上で決定する。

 新会社の設立理由について、「ターゲットとする市場や製品コンセプトが近い製品を両社が保有しており、合弁会社によって開発やマーケティングを一本化し効率的な事業展開を進められること」とする。豆蔵は、ソフトウエア開発プロジェクトを管理するツール「MASAMUNE」を、永和システムマネジメントはUMLを使ったモデリング・ツール「JUDE」を開発・販売しており、新会社では、これらを開発・販売していく。海外への事業展開もにらんでいる。

 両社は、UMLを使ったシステム設計や開発を得意としており、業務やシステム開発における“見える化”を進める上で共通点がある。また、豆蔵が中心となって進める要求定義に関する団体の「要求開発アライアンス」に、永和システムマネジメントの幹部が参加するなどの接点があった。