日本オラクルは来年上半期にも、無償データベース・ソフト「Oracle Database 10g Express Edition」を提供することを明らかにした。米オラクルは同ソフトのベータ版を10月から公開しており、12月から正式版を提供する予定。だが、漢字や全角かなといった2バイト文字を利用できないことから、当初は日本での提供を見送っていた。

 日本オラクルは、同ソフトに対するニーズが日本でもあると見て、米本社に2バイト版の開発を依頼。「2バイト文字が利用できるようになり次第、日本でも提供する」(システム事業統括 システム事業推進本部長 三澤智光執行役員)という。

 Oracle Database 10g Express Editionは、Oracle Database 10g Release 2に機能制限を加えたもの。オンライン・バックアップなどの機能や運用管理ツールは利用できない。オラクルは、米マイクロソフトの無償版データベース・ソフト「SQL Server 2005 Express Edition」の対抗製品と位置づけている。