独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)は11月24日,仮想マシン・ソフトウエアXenが組み込んだKNOPPIX「Xenoppix」の新版を公開した。新機能としてWindowsインストーラとターミナル・サーバー機能を備えた。

 KNOPPIXはDVDから起動しインストールの不要なLinux。産総研はKNOPPIXの日本語化を行っている。「Xenoppix」は産総研がKNOPPIXと仮想マシン・ソフトウエアXenを組み合わせて開発したLinuxディストリビューション。KNOPPIXがデバイスの自動認識や,ドライバ組み込みを行い,XenのゲストOSを起動する。NetBSDやPlan9がゲストOSとなる。

 インストーラはXenoppixをWindows XP/2000のファイル・システム上に置き,マルチブートできるようにするもの。これにより,DVDを作成しなくともXenoppixを使用できる。

 ターミナル・サーバー機能は,Xenoppixがターミナル・サーバーとなる機能。あたかもXen上のPlan9やNetBSDをネットワーク・ブートできるように見えるという。

 Xenoppixは,産総研のXenoppixのページなどから無償で入手できる。