オープンソースJ2EEサーバーJBossの日本でのユーザー会設立に向け,11月22日,「Japan JBoss User Group」(JBug)設立準備会が発足した。これまでボランティアでマニュアルの翻訳などの普及活動を行ってきたNeverbirdプロジェクトおよびJBoss FANメーリングリストが母体となっている。米JBoss Inc.も日本語フォーラムや日本語Wikiを開設するなどの支援を行う。

 JBossは,EJBコンテナとしての機能などを持つオープンソースのJavaアプリケーション・サーバー。米JBossが中心となり開発が行われている。22日,来日した米JBossの技術者と準備会のメンバーがミーティングを行い,Japan JBUGを設立することが決まった。

 NeverbirdプロジェクトはJBossマニュアルの翻訳,FAQの編集,EJBサンプルプログラムの開発をボランティアで行ってきた。Japan JBoss User Groupの設立に伴い,JBoss FANメーリング・リストやNeverbird Wikiなどの情報は,段階的にJapan JBUGのサーバーへ移行される見込み。米JBossからJapan JBUGに,日本語翻訳などに関する協力も提供されるという。

 ただし現時点で「組織運営やインフラを含むすべての条件が整っている段階ではない」(Japan JBug設立準備会)。Japan JBug設立準備会では,「JBossに興味を持つ人が誰でも参加できる交流の場を提供したい」(同)として,広く協力を求めている。