11月22日(米国時間),Microsoftの次世代ビデオ・ゲーム機「Xbox 360」が発売された。予想された通り,数千人が,同製品を入手しようと電気店に集まった。4500店強の小売店が午前0時直後に店を開き,「騒々しい深夜」になった。これは10年前のWindows 95発売時以来のことである。

 「Xbox 360のデビューは,Microsoftの歴史の中で最も大きな消費者向け販売イベントである。純粋にパワフルな商品である上に,グラフィックスが素晴らしいソフトをそろえている。さらにオンライン機能も豊富で,音楽や映画,写真を楽しむことも可能だ。この製品は,ゲームとエンタティンメントを総合的にデジタル化して提供する。これらは簡単には調和しないものだ」とMicrosoftのチーフXboxオフィサーのRobbie Bach氏は述べている。とにかく,ソニーや任天堂との次世代ゲーム機における競争は,2006年にならないと始まらない。Microsoftは明らかに一歩先んじた。

 Xbox 360の発売に併せて,Microsoftとパートナは,18タイトルのゲーム・ソフトや多数のオプション機器を出荷した。これまで数週間にわたり,Xbox 360といくつかのソフトを試してきたが,非常に優れたものがあった。例えば,「Call of Duty 2」「Kameo」「Perfect Dark Zero」である。しかし,Xbox 360が備える機能を本当に引き出すソフトの登場は,2006年になるだろう。同ゲーム機は,ハードウエアとしては本当に素晴らしく,何年にもわたり優れたゲームとデジタル・メディアを提供し続けられる力がある。言い換えれば,Xbox 360の価値は高い。疑問点はタイミングだけだ。

 ゲーム好きの人々に私が与えるアドバイスはシンプルだ。Xbox 360はとても欲しいに違いない。しかし,新技術に何千ドルも費やす熱心なユーザーでないとしたら,購入は年末のホリデー・シーズンのあとにすべきだろう。そのころには製品供給も豊富になっているはずだ。また,2006年には,第2世代といえるゲーム・ソフトが登場する。これらはXbox 360をライバルから本当に引き離す力を備えているだろう。今回登場したソフトは,ほとんどが平均点といったところである。