NECは11月21日,シン・クライアント・ソリューションの強化を発表,同時に2007年度までに自社に1万台のシン・クライアントを導入する方針を打ち出した。

 自社導入はTCO(トータル運用コスト)の削減と情報漏えい対策強化を狙ったもの。NECは全社で約5万台のパソコンがあり,このうち20%程度をシン・クライアント化することになる。導入は適材適所で進めて行く。

 端末は3種類追加する。NECは画面転送型,ネットワーク・ブート型,ブレードPC型の3方式のシン・クライアントを持っており,1機種はネットワーク・ブート型に,他の2機種は画面転送とブレードPC型の両方に対応する。
 画面転送とブレードPC用の一つはノート型の「VersaProシンクライアント」(15万7000円から)。デスクトップ型は「TC-Station」(7万8000円から)。どちらもICカードを使ったユーザー認証を利用できる。VersaProは無線LANでも利用できる。

 ネットワーク・ブート型の「Express5800/53Xc」はCADなどに使える高性能なグラフィックス・コントローラを搭載する。価格は28万9000円から。

 また,ブレードPC用のミドルウエアで管理用のGUIを改良するなどの強化を行った。ネットワーク・ブート型のミドルウエアではサーバーの冗長性を実現するオプションなどを加えた。