経済産業省(経産省)は11月21日,「情報セキュリティガバナンスシンポジウム」を12月9日に開催することを発表した。識者による講演や先進企業の事例を通して,主に企業の経営層に対して,情報セキュリティガバナンスの考え方や実践方法を紹介することが目的。参加は無料だが,事前登録が必要。

【11月22日おわびと訂正】当初,情報セキュリティガバナンスシンポジウムの開催日を12月8日と記述しておりましたが,12月9日(金)の誤りです(記事中の該当個所は既に修正しました)。読者ならびに関係者のみなさまにはご迷惑をおかけいたしました。訂正しておわびいたします。【以上,11月22日おわびと訂正】

 情報セキュリティガバナンスとは,「社会的責任にも配慮したコーポレート・ガバナンスと,それを支えるメカニズムである内部統制の仕組みを,情報セキュリティの観点から企業内に構築・運用すること」。経産省では2004年以降,情報セキュリティガバナンスの普及に向けてさまざまな取り組みをしている。

 例えば2004年9月から2005年3月まで,商務情報政策局長の私的研究会として「企業における情報セキュリティガバナンスのあり方に関する研究会」を開催。2005年3月に同研究会の報告書を公開するとともに,情報セキュリティガバナンスを促進するツールとして「情報セキュリティ対策ベンチマーク」「情報セキュリティ報告書モデル」「事業継続計画策定ガイドライン」を提示した。

 今回のシンポジウムは,これら一連の取り組みの一環。講演や事例紹介を通して,企業経営者に,情報セキュリティを経営戦略の観点でとらえることの重要性などを認識してもらうことが狙いである。

 当日は,内閣官房情報セキュリティセンターの山口英 情報セキュリティ補佐官が基調講演をおこなう。また,ヤフーの井上雅博 代表取締役社長および一橋大学大学院の加賀谷哲之 商学研究科助教授による講演や,識者によるパネルディスカッションがおこなわれる。

 また,松下電器産業,日立製作所,富士ゼロックス,ジャパネットたかた---以上4社が,自社の情報セキュリティガバナンスの取り組みを紹介する。

 メールあるいはファックスで参加登録できる。詳細については「情報セキュリティガバナンスシンポジウム」のページを参照のこと。

◎参考資料
「情報セキュリティガバナンスシンポジウム」の開催について
情報セキュリティガバナンスシンポジウム