NECは11月21日,同社のインターネット接続サービス「BIGLOBE」において,迷惑メール対策を強化すると発表した。差出人のなりすましを防ぐため,送信ドメイン認証の「SPF(sender policy framework)」に対応。BIGLOBEドメインの名をかたった迷惑メールを減らせるとしている。11月30日より始める。

 BIGLOBEが対応するSPFは,メールの送信サーバーのIPアドレスを基に正規のドメインからのメールどうかを判断する方式。BIGLOBEドメインをかたるメールを受け取った他社のメール・サーバーは,SMTPのMAIL FROMコマンドでドメイン名を取り出しそのドメインのDNSサーバーに問い合わせる。そこから得た正規メール・サーバーのIPアドレスと,SMTPで接続してきたメール・サーバーのIPアドレスを比較し,送信元詐称の有無を調べる。

 11月30日からの迷惑メール対策はBIGLOBEからメールを送信する場合の対応だけ。その逆の受信側の対策は2006年4月までに実施する予定となっている。