写真1 新サービスの利用イメージ
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写真2 カーナビ専用定額サービス専用端末「RB01-P」
写真2 カーナビ専用定額サービス専用端末「RB01-P」
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 ウィルコムは11月21日,カー・ナビゲーション・システム(カーナビ)専用の定額データ通信サービス「カーナビ専用定額サービス」を提供すると発表した(写真1)。月額料金は1050円と格安だが,通信できるのは本田技研工業(ホンダ)が提供する「インターナビ・プレミアムクラブ」向けに限られる。申し込み受付は12月15日から開始し,サービス開始は2006年2月1日の予定だ。

 新サービスの利用には,ネットインデックス製の専用端末「RB01-P」の購入が必要(写真2)。この端末はカーナビでの利用を想定した可動式アンテナを搭載し,従来のPHSカードよりも高速移動での安定した通信を可能にしている。端末価格は8400円で,加入時に事務契約手数料2835円が追加で必要。利用料は,月額払いの場合は月1050円。1年間分を一括で支払うと1万1550円,3年分を一括払いすると3万1500円となる。

 インターナビ・プレミアムクラブは,ホンダが同社純正の通信機能対応カーナビ向けに渋滞予測情報や駐車場の空車情報などを提供するサービス。2002年10月にサービスが開始され,現在は30万人以上のユーザーが加入している。

 特徴的なのが,会員から集めた交通情報を利用したサービス「フローティングカーシステム」である。会員のカーナビが所定の道路区間を通過する際,要した時間の情報をホンダのサーバーにアップロード。道路交通情報通信システム(VICS)が設置されていない道路区間の渋滞情報を収集し,会員向けに配信する渋滞予測情報をよりきめ細やかにする。

 従来は携帯電話にしか通信手段が対応しておらず,データ通信ごとの従量課金となることが利用上のネックだった。今回データ定額に対応することで,ホンダはフローティングカーシステムでの情報アップロード増を狙うとする。