NTTコミュニケーションズは11月18日,迷惑メール送信対策の一つ「Outbound Port 25 Blocking」(OP25B)を順次実施すると発表した。今回OP25Bが実施されるのは,インターネット接続サービス「OCN」網にて同社のOCN網から携帯事業者網への規制だけ。実施エリアやスケジュールは,「悪質な迷惑メール配信業者に先手を打たれたくない」(NTTコム)ために明らかにしていない。OCN網から他ISP網への規制については「現在検討中」と未実施のもよう。

 OP25Bは,プロバイダのメール・サーバーから送信する場合を除き,メールの送信に使うTCPの25番ポートを使えなくする手法。自営のメール・サーバーやエンドユーザーのパソコンに侵入したボットから送信される迷惑メールを遮断できる。

 またNTTコムは今回のOP25B実施に合わせて,メール送信者認証機能(SMTP-AUTH)やメール投稿ポート(submission port)を設置。OP25Bを実施している他ISPからOCNメール・サーバー経由のメール送信を可能にした。