ソフトイーサは11月17日,現在同社が開発中のVPN(仮想閉域網)システムの名称を「PacketiX」にすると発表した。これに伴い,11月30日にリリース予定の次世代VPNシステム商用版は「PacketiX VPN 2.0」に決定した。これまでの「SoftEther」という名称は,同社が「今後シリーズとして一つのブランドに一本化したいという方針」を明らかにしていることから今後使われない可能性が高くなった。

 PacketiXという名称は,データの最小単位である「Packet」と,インターネット上の相互接続ポイント「Internet-eXchange」を組み合わせたもの。「通信量の増大に対応可能な信頼性のあるソフトウエア」という意味が込められているという。

 PacketiX VPN 2.0は,これまで「SoftEther VPN 2.0」「次世代VPNシステム」などと呼んでいたVPNシステム。SoftEther 1.0に比べて,通信速度の高速化やセキュリティ向上など様々な強化を図っている。

 このPacketiX VPN 2.0を販売するソフトイーサVPNは同日,プラネックスコミュニケーションズと,ゴールド・パートナー契約を締結したと発表した。ゴールド・パートナーはライセンス販売に加え,ハードウエアへの組み込みやホスティング・サービスが可能な契約形態。プラネックスは「個人向けと法人向けの2種類のアプライアンス製品を2006年の出荷に向けて検討している最中」と話す。