サイボウズのWebサイトが、「不正アクセスの可能性があった」として11月10日から11日にかけて停止したことについて、同社は15日、実際には不正アクセスはなかったと発表した。当初は不正プログラムをまとめたツール集「rootkit」が使われた可能性が高いとしていたが、チェックツールの誤検知であることが判明した。

 同社はオープンソースのrootkit検出ツールである「chkrootkit」を使用している。10日18時ごろ、同ツールがrootkitがある可能性が極めて高いと検出したため、サイトを停止した。セキュリティ専門会社のラックに依頼して調査を進めた結果、15日の午後「不正侵入の事実は確認されず、可能性も極めて低い」との判断を得た。