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 マイクロソフトは、2006年内に日本市場に向けて中堅・中小企業向けの業務ソフト「Microsoft Dynamics」を販売すると発表した。米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOの来日会見で語ったもので、まず2006年前半にはMicrosoft DynamicsシリーズのCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ソフトを販売し、2006年内には同シリーズのERP(統合基幹業務システム)ソフトを投入する。米国では既に発売していたが、日本語化や日本向けの会計制度などの機能を盛り込むほか、開発や販売体制を固めて、国内の中堅・中小企業市場に打って出る。

 国内の中堅・中小企業向けERP市場では、既にOBC(オービックビジネスコンサルタント)や大塚商会などが自社のERPソフトを販売して市場を開拓しているほか、大手企業向けのSAPジャパンも中小ユーザーを狙っている。マイクロソフトは、これらの企業とパートナーを組んでいるので、今回の市場参入では競合関係になる恐れがある。「このため市場参入の方法を慎重に検討し、競合しないようにしていく」(マイクロソフト)という。

 今回の発表では、価格などは未定としている。中堅・中小企業の市場でも、中小を狙うのかそれとも中堅を狙うのかが今後の検討課題になる。まずはCRMソフトを販売することで、市場の様子を見るものと思われる。

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