ボーダフォンは11月15日,2005年度中間期(2005年4月~9月期)の中間決算を発表した。売上高は前年同期比0.4%増の37億400万ポンド(約7700億円)とわずかに増収だったものの,営業利益は同54.8%減の1億9100万ポンド(約390億円)となった。解約者の増加による通信料収入の減少や顧客維持費用が増加したことが響いた。

 ボーダフォンの2005年9月末の契約数は1499万1500。2005年度中間期は4万9200の純減となった。総契約数のうち,第三世代携帯電話サービス「Vodafone 3G」の契約者は175万3600と,ようやく全体の10%を超えた。2005年度中間期のARPU(1加入者当たりの月間平均収入)は,高額利用者の減少や第三世代携帯電話サービスの移行がうまく進まなかった影響で,前年同期の6279円から5983円に低下した。

 ただし,2005年6月以降,加入者は回復基調にある。6月から9月の4カ月間は,計3万200件の純増となった。下期は,11月1日に開始したメール・通話定額サービス「LOVE定額」などの定額プランを武器に,加入者獲得に向けて巻き返しを図る。