インテルは11月15日,ハードウエアによる仮想化技術であるIntel Virtualization Technology(VT)が実装されたPentium 4を出荷開始した。「Pentium 4 672」と「Pentium 4 662」の2種類が用意され,1000個受注時の単価はそれぞれ,7万630円,4万6810円である。64ビット技術のIntel Extended Memory 64 Technology(EM64T)にも対応する。

 VTを利用するには対応したBIOSと仮想マシン・モニター(仮想マシン・ソフト)が必要なものの,これに対応したシステムでは1台のPC上に複数のパーティションを設定しパーティションごとに独立したOSを動かせる。VTに対応した仮想マシン・モニターにはXenやVMware Workstation 5.5(現在RC2版がベータ・テスターに公開されている)がある。Microsoftが開発中のLonghorn Serverも対応予定である。例えば,VMware Workstation 5.5では,64ビットのゲストOSを稼働するときに,VT対応のCPUが必要である。既存のEM64T対応Pentium 4では,64ビットのゲストOSを動かせない。