11月14日、世界最速のスパコンを決めるTOP500プロジェクトは、米シアトルで開催されたthe Supercomputing Conferenceで最新ランキングを発表した。この中で、米IBM製マシンは首位から3位を独占した上、8位と9位も獲得。トップ10のうち半数を同社が占めた。

 首位と2位は6月に発表された前回ランキング(関連記事)と変わらず、米エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所のBlueGene/L(280.60テラFLOPS)、IBMトーマス・ワトソン研究所のWatson Blue Gene(91.29テラFLOPS)である。

 3位には、IBMが今年8月、米エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所に核実験シミュレーション用として納めた、ASC Purple(63.39テラFLOPS)がランクインした。IBMがスペイン、オランダに納入したマシンもそれぞれ8、9位に入った。

 一方、前回2位だったNASAエイムズ・リサーチ・センターのColumbia(米シリコン・グラフィックス製、51.87テラFLOPS)は4位に落ちた。また、日本の地球シミュレータ(NEC製、35.86テラFLOPS)は前回の4位から7位へと後退した。