写真 Microsoftの平井康文執行役常務(中央),日立ソフトウェアエンジニアリングの小川常昭執行役(右),同加藤礼吉執行役(左)
写真 Microsoftの平井康文執行役常務(中央),日立ソフトウェアエンジニアリングの小川常昭執行役(右),同加藤礼吉執行役(左)
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 日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は11月9日,Officeファイルの閲覧・印刷などを自動的に制限できるソフト「Rights Core for 秘文」の販売開始を発表した(写真)。

 Rights Core for 秘文は,マイクロソフトの情報漏えい対策ツール「Rights Management Services」(RMS)と連携して動作し,Officeファイルの閲覧・編集・保存・印刷・コピー&ペースト・スクリーンショットを制限できる。

 WebサービスのAPIでRights Core for 秘文を呼び出すことが可能で,CRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)ソフトやERPパッケージ(統合業務パッケージ)などから出力されたOffceファイルに対して,閲覧などの制限設定を強制適用できる。従来は,ユーザーが手動で操作制限を設定しなければならなかった。同製品の導入によって設定漏れによる情報漏えいを防止できる。

 さらに日立ソフトは,Microsoftが運営するコミュニティ「The SecureIT Alliance」参加することを発表した。これによって,Windowsのパッチが公開される前に,日立ソフトが販売する「秘文シリーズ」の動作検証を実施できるようにする。

 秘文シリーズは,Windowsと密接に連携して動作するため,パッチの適用によって,権限を持つユーザーでも暗号化されたファイルが開けない,といったトラブルが発生することがあるという。日立ソフトはマイクロソフトとの協業によって,約1カ月前にパッチのベータ版を入手し,自社製品での動作検証を実施する。パッチの適用で動作上の問題が発生した場合は,ユーザーに通知してWindowsのパッチの適用を延期してもらったり,秘文シリーズ用の修正ソフトを配布する,といった対策をとる。

 Rights Core for 秘文の価格は,サーバー・ライセンスが1プロセッサ当たり30万円,ユーザー管理ライセンスが1ユーザー当たり5000円。