日立製作所は11月8日、北米地域のサーバー市場に再参入することを発表した。大規模システムでも利用可能な戦略製品のブレード・サーバー「BladeSymphony」を、12月1日から北米市場で出荷する。同社は2000年に北米市場でのIBM互換メインフレームの新規顧客開拓を停止していたが、今回、オープン系に軸足を移して改めて参入する。北米で地歩を固めた後、ヨーロッパなど他地域への進出を目論む。BladeSymphony関連事業で、海外市場において、今後3年間で3億ドルの売り上げを目指す。

 日立は北米でのサーバー販売体制を整備するため、10月1日付で、日立グループの北米統括会社「日立アメリカ」社内に、「サーバシステムグループ」を設置した。また、ユーザーがシステムの性能評価や接続検証などを実施するためのセンターをカリフォルニア州に開設したり、365日24時間対応の保守サポート・センターを北米数十カ所に設ける。「現段階では名前は明らかにできないが、複数のパートナー企業を通じたOEM販売も計画している」(広報)という。