写真1 Skype Day in Japanの展示会場
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写真2 自社製Webカメラで「Skype Video」をデモしたロジクール
写真2 自社製Webカメラで「Skype Video」をデモしたロジクール
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写真3 「ePBX for Skype」を展示したソフトブレーン・インテグレーション
写真3 「ePBX for Skype」を展示したソフトブレーン・インテグレーション
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写真4 一般電話とskype通話が両方できるコードレス電話。シーコムが展示した
写真4 一般電話とskype通話が両方できるコードレス電話。シーコムが展示した
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 11月7日に開催されたスカイプ・テクノロジーズ初の公認イベント「Skype Day in Japan」では,Skypeに関連する製品を出す国内外の企業がさまざまな新製品を展示した(写真1)。

初披露のSkypeVideoデモが登場

 ヘッドセットやUSBカメラを製造するロジクールは,同社のWebカメラ「QVX-13」を使い,Skypeで映像コミュニケーションができる「Skype Video」のデモを実施した(写真2)。Skype Videoが国内初公開ということもあって,同社のブースは大盛況となった。QVX-13は11月18日発売予定の新製品で,ロジクール独自の「RightLightテクノロジー」を搭載している。この技術により,「他のWebカメラと比較して,光が弱いときの画像のゆがみが少ない」(ロジクール)という。有効画素数は130万画素で,価格は8980円である。

Skypeをコールセンターや企業の内線で利用

 ソフトブレーン・インテグレーションは,Skypeを利用してコールセンター・システムを構築する「ePBX for Skype」をデモした(写真3)。同製品が搭載する,一斉コールなどのACD(自動着信呼配分)機能などを紹介するとともに,11月14日に開始するテスト利用の申し込みを受け付けた。「今日だけで数件の申し込みを受け,反応は良い」(ソフトブレーン・インテグレーション)という。
 マイスターズコーポレーションは,SkypeにPBXの能を追加する製品「Beltre」を発表した。企業の代表電話番号に相当する「SkypeID」を使った同報着信や,通話の保留転送などを実現する。導入企業の規模や用途にあわせて4種類の製品ラインナップをそろえた。

コードレス・ハンドセットも続々登場

 シーコムは,11月末に発売予定のSkype対応のコードレス電話「DU@Lphone」のデモを実施した(写真4)。同製品はパソコンのUSBポートと,電話のモジュラー・ジャックの両方に接続できるコードレス電話。Skypeで通話する場合は液晶に表示されるユーザー名を選択し,発信ボタンを押すだけで,パソコンの操作なしでSkype通話ができる。通常の電話機としても利用可能で,「1台2役なのが売り」(シーコム)。価格は1万2600円。このほか,デンマークのRTXプロダクツやパイオニアコミュニケーションズも一般の電話とSkype通話の両方ができるコードレス電話を展示した。

(中村 良輝,山崎 洋一=日経コミュニケーション

●日経コミュニケーション編集部より シーコムが出展したSkype対応のコードレス電話「DU@Lphone」が使う電波の周波数帯は1881.179M~1897.344MHzで,日本の電波法でコードレス電話としての使用を禁止されている周波数帯を一部利用します。この件についてシーコムは,「電波法に抵触する周波数の電波を出さないようにするプログラムを組み込んだ上で,日本で発売する予定」としています。