写真 ゼッタテクノロジーの古田恵一e-コミュニケーション本部マネージャ
写真 ゼッタテクノロジーの古田恵一e-コミュニケーション本部マネージャ
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 ソフトウエア・ベンダーのゼッタテクノロジーのe-コミュニケーション本部・古田恵一マネージャ(写真)は11月7日,東京で開催された「Skype Day in Japan」で講演。Skypeの利用を管理するツール「オフィスデ for Skype」を紹介し,企業のSkype導入に立ちはだかる課題はクリアできるとアピールした。

 古田マネージャは,(1)導入コストを抑えられる,(2)世界中で使える,(3)Windows/Macintosh/linux/モバイルなど多くの端末で利用可能,(4)通話料が無料,(5)カンファレンス機能も備える−−などの利点がSkypeにはあると解説。その一方で企業が導入をためらうケースの背景には,「Skypeの安全性がよく分からない」,「運用管理できないこと」という二つの課題があると指摘した。

 こうした課題を解消するために,ゼッタがPC統合管理ツールの技術を生かして開発したのが「オフィスデ for Skype」だと言う。管理者がポリシーを作成してクライアントに配布し,そのポリシーに沿ってSkypeを管理する。通話できる相手を社内のユーザーに限定して内線として使う,ファイルの送受信だけ止める,特定のユーザーだけSkypeを使えるようにするなど,きめ細かくSkypeの利用ポリシーを設定できる。

 またゼッタは,オフィスデ for Skypeの開発パートナ・プログラムを始める計画も明らかにした。技術仕様を公開し,Skype API利用のためのコンサルテーションやオフィスデ for Skypeエンタープライズ版の仕様公開,組み込み支援などを実施していく意向だ。「他社と協力して,よりSkypeが大きなシステムに発展できるように努力していきたい」(古田マネージャ)。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション