米Macromediaは現地時間11月2日,同社ソフト「Flash Player」にセキュリティ・ホールが見つかったことを明らかにした。細工が施されたFlashファイルを読み込むと,悪質なコードを実行させられる可能性がある。そのようなファイルが置かれたWebページにアクセスするだけで被害に遭う恐れもある。影響を受けるのは,バージョン 7.0.19.0およびそれ以前。対策は,Flash Player 8(8.0.22.0)にアップグレードすることなど。

【11月7日追記】デンマークSecuniaによれば,Internet ExplorerOperaに含まれるFlash Playerにも同様のセキュリティ・ホールが存在するという。【以上,11月7日追記】

 今回のセキュリティ・ホールは「Flash.ocx」に存在する。細工が施されたFlashムービー・ファイル(.swf)を読み込むと,Flash.ocxがメモリー管理に失敗し,攻撃者が意図するコード(プログラム)を実行させられる可能性がある。

 Macromediaでは,今回のセキュリティ・ホールの深刻度(Severity)を4段階で最悪の「Critical」に設定。影響を受けるユーザーに対して,Flash Player 8にアップグレードするよう勧めている。最新版のバージョン8では,今回のセキュリティ・ホールは修正されている。

 Flash Player 8が対応していないプラットフォーム(Windows 95/NT,classic Macintosh)向けには, Flash Player 7のアップグレードを用意している。同アップグレードを適用すればセキュリティ・ホールが修正され,バージョンは「7.0.61.0」あるいは「7.0.60.0」となる。

◎参考資料
MPSB05-07 Flash Player 7 Improper Memory Access Vulnerability
Flash Player upgrade for operating systems that do not support Flash Player 8
Macromedia Flash Player ダウンロードセンター
Severity Rating System for Security Bulletins
Macromedia Flash Player Improper Memory Access Vulnerability
Internet Explorer Macromedia Flash Player SWF Arbitrary Code Execution
Opera Macromedia Flash Player SWF Arbitrary Code Execution