名古屋証券取引所(名証)の相場報道システムが4日朝から停止していた件で、同取引所は「障害の原因が判明し復旧したので、12時30分から開始する午後の立会いから再開する」と発表した。障害の原因は「データベースの不具合」と発表したものの、「詳細な原因は(相場報道システムの)ベンダーである富士通から報告がないので、まだ分からない」(名証)としている。

 相場報道システムは、株価を証券会社や金融情報サービス会社などに通知するためのシステム。正常に稼働している売買システムとは独立しているものの、「株価が通知できないと売買はできない」との判断から、前場(午前)の取引を中止していた。

 名証は昨年の7月20日にも、今回と同じ相場報道システムで障害を起こしている。その際は、ハードウエアの障害が原因だった。