ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は11月2日,同社のインターネット接続サービス「So-net」で日額課金の公衆無線LANサービスである「公衆無線LANデイリープラン」を開始した。同サービスでは,NTTコミュニケーションズの「ホットスポット」(全国で3000カ所)と日本テレコムの「BBモバイルポイント」(同820カ所)を1日350円(税込み)で利用できる。

 「コーヒー代くらいの料金で1日使える料金メニューは,他社にはあまりない」(SCN)。このサービスで,外出先でソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション・ポータブル」を使いオンライン・ゲームを楽しんだり,ソニーの「ロケーションフリーテレビ」を見るといった使い方ができると予測する。

 サービス利用の際に月額基本料金はかからないが,サービス申し込みに当たってSo-net IDが必要。IDは接続サービスの会員以外でも,無料で取得できる。料金の課金単位は0時から24時。so-netでは無線LANで月額課金の定額メニュー(1470円)と従量料金のメニュー(1分10.5円)を提供中だが,“月額はそれほど使わず,従量はきちんと切断されているか不安がある”などと考えるライト・ユーザーが多いと分析。さらに月額と従量の間の料金プランを望むユーザーからの意見もあったため,提供に踏み切った。なおSCNでは,2005年12月末までサービスを申し込んだ月の利用料が無料になるキャンペーンを実施する。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション