ユニアデックスは11月1日,無線IP電話システム「AiriP ワイヤレスIP電話ソリューション~マルチキャリアセントレックス対応~」の提供を開始した。特徴は,通信事業者などが提供するIPセントレックス・サービスとの接続を可能とした点。第一弾として,NTTコミュニケーションズのIPセントレックス・サービス「.Phone IP Centrex」と接続できるようにした。

 同ソリューションは,SIP(session initiation protocol)サーバーにネクストジェン製の「NX-E1000」を採用。該当するIPセントレックス・サービスに対応したソフトウエア「NX-E1010」をSIPサーバーに追加することで,050番号での受発信を可能とする。NX-E1010の価格は2チャンネルで23万6500円から。

 企業がIP電話システムを通信事業者のIPセントレックス・サービスに接続する場合は通常,相互接続のための専用ゲートウエイなどが必要となっていた。ユニアデックスはゲートウエイの機能をSIPサーバーへのアドオン・ソフトで実現した。

 端末としては,NTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」にも対応。事業所内でN900iLに050番号を割り当てた運用が可能となる。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション