ウェブセンス・ジャパンは11月1日,支社が複数存在するような大規模企業向けのWebフィルタリング・ソフト製品「Websense Web Security Suite Corporate Edition」を発表した。同日から販売する。

 同製品の特徴は,それぞれの支社(拠点)の管理者へ特定の権限を“委譲”できること。本社(中央)ではすべての拠点で守るべき必須のフィルタリング・ルール(ポリシー)だけを決めて,それ以外のルールについてはそれぞれの拠点の管理者が自分たちの環境に合わせて設定する,といった使い方ができる。

 同社の従来製品(例えば「Web Security Suite」)でも,各拠点でのWebフィルタリングのルールを中央(本社)で一元管理することはできる。ただしこの場合には,中央の管理者がそれぞれの拠点でのルールをすべて設定する必要があった。「それぞれの拠点の管理者に,ルール設定の一部だけを任せる」といった使い方はできない。それを可能にしたのが,今回発表したWeb Security Suite Corporate Editionである。

 管理機能以外については,2005年2月から販売しているWeb Security Suiteとほぼ同じ。管理者の設定に従って,特定のカテゴリ(例えば,「アダルト」や「ギャンブル」)に分類されるサイトへのアクセスを禁止する。悪質なプログラム(ウイルスやスパイウエアなど)が置かれたサイトへのアクセスなども遮断する。

 価格は50ユーザーで39万6000円,500ユーザーで194万8000円,1000ユーザーで375万5000円など。