米マイクロソフトは2006年1月から、同社の技術認定制度「Microsoft Certified Professional(MCP)」において、新しい資格区分の認定試験を順次開始する。10月25日(米国時間)に発表した、MCPの大幅改定に伴うもの。既存の資格区分は、現在出荷している製品固有の知識を認定しているため、マイクロソフトが新製品を出荷する来年以降は、新しい資格区分での認定を受ける必要がある。

 MCPの新区分はITエンジニアの職種の別に、(1)技術系(Technology Series)、(2)プロフェッショナル系(Professional Series)、(3)アーキテクト系(Architect Series)の三つに分かれる。(1)には、「Microsoft Certified Technology Specialist(MCTS)」資格、(2)には「Microsoft Certified IT Professional(MCITP)」と「Microsoft Certified Professional Developer(MCPD)」の2資格、(3)には「Microsoft Certified Architect Program」資格がある。

 MCTSは、マイクロソフト技術の専門家としての知識を認定する。.NET Framework 2.0を使った分散アプリケーション開発や、SQL Server 2005のチューニングなどだ。認定対象製品のサポート期限が切れると、資格も失効する。

 MCITPはSQL Server 2005を使った、データベース・システムやBI(Business Intelligence)の設計や管理に関する知識を、MCPDは主にVisual Studio 2005を使ったアプリケーション開発の知識を、それぞれ認定する。いずれも一定の有効期限があり、資格を維持するには再度試験に合格する必要がある。MCTSを加えた、これら3資格は、パソコンを使った選択式問題に答える形の試験を採用する。

 Microsoft Certified Architectは、モデリングのスキルやアーキテクチャ策定の方法論に関する知識、実際のアーキテクチャ策定経験などを問う。面接と論述問題により認定する。

 これら新資格の日本市場での運用は、近く発表されるとみられる。