セキュリティ対策製品ベンダーのハンモックは、1クライアント当たりの利用料金が年額500円という企業向けスパイウエア対策サービス「スパイウエア ハンター」を、11月1日から提供する。ハンモックのWebサイトから、対策ツールをダウンロードして利用する。スパイウエアの検知だけなら、無料で利用できる。

 システム管理者がWebサイトで会員登録すると、スパイウエア検出ツールをダウンロードできる。検出ツールは、ActiveDirectoryの機能やクライアント管理ツールなどを使って、定期的に実行させるようにする必要がある。個々のクライアントに配布したり、サーバー上で共有するなどして使うことも可能だ。検出ツールが各クライアントをチェックした結果は、ハンモックが運営するサーバーに通知される。システム管理者は、サーバーにログインして結果を閲覧する。ここまでが無料で利用できるサービスである。

 スパイウエアを駆除するには有料サービスを利用する。チェックした結果を基に、駆除したいスパイウエアをWebサイト上で指定すると、そのリストを内蔵した駆除ツールがサーバー上で生成される。管理者はこれをダウンロードし、検出ツールと同じ要領で定期的に実行させるようにする。

 料金は、検出したスパイウエアを無条件に駆除する場合は、1クライアント当たり年額500円。選択して駆除する場合は、年額800円である。

 提供するツールのベースになっているのは、ネクステッジテクノロジーが販売しているスパイウエア対策ツール「X-Cleaner」。ハンモックは今後、同社が販売している資産管理ツール「Asset View HYPER」に、X-Cleanerを組み込んで提供する予定だ。