BBモバイルとノーテルネットワークス,LG電子の3社は2005年10月25日,第3世代移動通信(3G)方式W-CDMAを高速化するパケット通信方式「HSDPA」と,無線MAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク)方式「WiMAX」(IEEE802.16e),無線LAN方式「IEEE802.11g」の3方式を併用する無線システムで,ハンドオーバー(基地局切り替え)の実証実験に成功したと発表した。今回の実験では3方式に対応するパソコンを使い,ストリーミング映像の再生やテレビ電話などのアプリケーションを移動しながら継続的に利用した。これらのアプリケーションの利用を中断することなく,通信方式を切り替えられることを確認した。

 実験用のネットワークには,BBモバイルが構築した1.7GHz帯の周波数を使うHSDPAネットワーク,ノーテルとLG電子が共同開発したWiMAXネットワーク,ソフトバンクBBがADSL(非対称デジタル加入者線)インターネット「Yahoo!BB」のユーザーを対象に提供している無線LANネットワークを使用した。今後も3社は共同で実験を継続し,テレビ会議など様々なアプリケーションで検証を行う方針である(10月25日発表)。