チケットのオンライン販売を手がけるローソンチケットと、JCBがローソンチケットに運営を委託している「JCBオンラインチケットセンター」は10月24日17時に、会員に別の会員の個人情報を誤って表示する事件が4件発生したとして、Webサイトを一時閉鎖した。誤って表示したのは、氏名、電話番号、住所、メール・アドレスなど。クレジットカード番号は含まれていないという。ローソンチケットは「原因は不明で、現在システムを調査中」としており、24日23時現在、再開のメドは立っていない。

 最初に誤表示が起きたのは、9月30日のこと。ローソンチケットは10月2日に連絡を受けて、調査を開始した。ただ、この時点では会員から得られた情報が部分的であったこともあり、誤表示を再現できなかった。

 その後、10月10日、13日、19日と、相次ぎ会員から連絡があった。ローソンチケットはテスト環境を使って調査を進めていたが、「原因がつかめないため、いったんサービスを停止して徹底的に調査することにした」(ローソンチケット)。

 ローソンチケットの予約システムでは、新規会員登録や会員の属性情報を変更する際、Webページに氏名や電話番号などを表示する。ローソンチケットは、「同じような操作をしている会員のページが誤って別の会員に表示されてしまったのでは」とみている。

 誤表示が起きた期間は、人気コンサートや野球の日本シリーズのチケット予約期間と重なっていた。ローソンチケットは、「システムに大きな負荷がかかったのは確かだが、誤表示と関連するかは確認できていない」と説明する。