独SAPは10月20日(現地時間)、2005年第3四半期(7~9月)決算を発表した。SAPジャパンの売上高は、前年同期比12%増(固定為替レートで比較した場合、以下同)の9700万ユーロ(133億8600万円)。四半期決算でSAPジャパンの業績が前年同期比10%を上回ったのは、2003年第1四半期以来、2年半ぶりのことだ。ソフトウエア・ライセンスの売り上げが、前年同期比19%増の2600万ユーロ(35億8800万円)と好調だったのが貢献した模様だ。

 SAP全体としても、第3四半期は好調だった。売上高は、前年同期比12%増の20億1400万ユーロ。地域別に見ると最も好調なのは米国で、前年同期比25%増の5億9800万ユーロ。SAPが本社を置くドイツは、前年同期比2%増の4億2500万ユーロだった。

 SAPのへニング・カガーマンCEO(最高経営責任者)は、「今期のソフトウエア・ライセンスの売り上げは、過去の第3四半期の中で最も高い。オラクルやマイクロソフト、シーベルといった競合企業に対してもシェアを伸ばし、米国を中心に我々の優位性をより強固にした」とのコメントを出した。