マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは10月20日,負荷テスト・ツールの新版「Mercury LoadRunner 8.1」を発表した。10月28日に出荷開始する。価格は380万円から。

 新版では,LoadRunnerの利用経験が少ないユーザーでも設定/操作できるように「ワークフロー」機能を追加した。ワークフローの指示に従えば,アプリケーションの一連の操作を記録するテスト・スクリプトなども迷わず作成できる。アプリケーション画面を操作順に並べたサムネイルとして表示する機能を追加したことで,作成したテスト・スクリプトを視覚的に確認可能だ。

 LoadRunnerでは,記録した一連の画面操作をページが切り替わるタイミングなどで分割し,「トランザクション」として定義して応答速度を計測できる。旧版のLoadRunner 7.8では,トランザクションの始点と終点をエディタ上で指定する必要があったが,新版ではドラッグ&ドロップによるマウス操作で設定できるようにした。

 ボトルネックを特定する機能も強化した。同日発表のオプション製品「Mercury Diagnostics 3.6」を組み合わせれば,レスポンスの悪いトランザクションをドリルダウンして分析できる。J2EEのクラスやメソッド,DBアクセスのSQL文といった単位でボトルネックの特定が可能となる。同オプションは,J2EE版および.NET版,SAPやSiebelなどのERP/CRM版の3種類を用意した。Diagnosticsオプションの価格は128万円~。

(菅井 光浩=日経システム構築)